合縁奇縁~女は欲張りな生き物なのです
「お客さん、着きましたよ」

半ば呆れたように、声をかけられた。

「あ、釣りはいらない」

雅樹は万札を一枚差し出すと、あたしを抱きかかえるように車を降りた。

チェックインを素早く済ませ、部屋になだれ込む。



二人の思いは一つだった。



ベットに辿り着くまでに、お互いの服を剥ぎ取った。

最後の一枚を脱ぎ捨て、

抱き合ったまま、ベットに倒れこむ。

その温もりに酔いしれた。

一つになる喜びに酔いしれた。

何度も、何度も、愛し合った。

そして、

もう離れない、と固く誓った。



夢なら覚めないで、と神に祈った。


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