運命の恋~先生を抱きしめたい~
「紅…紅…」


「ん・・・・」
私はゆっくり目を開けると
先生の肩にもたれかかっていた。


おどろいて
体勢をかえようとして
まだ手がからみあっているのを
確認した。




「疲れたのか?」
兄が覗き込む



「三次会が盛り上がってしまって
これから場所移るから
おまえは帰るか?」



 先生と・・・・もうお別れ・・・



「うん・・・」



「じゃ、俺一度ホテルまで
紅をおくってくるから」
兄が言った。



「あ…俺が送って行っていいですか?」


先生が私の手を握った。



「え・・・?なんで?」

兄はそう言うと先生の方を見て
首をかしげた。
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