キミとぼくとのあい言葉。【完】



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家を出たのはいいものの、
行く場所がなかった。


桜庭家の息子だと言えば、泊めてくれるホテルはいくらでもあるだろうけど…

おれはもう桜庭家の息子じゃなくなったんだ。


行くあてもなく、街を彷徨いながら髪を銀に染めた。そして、見ず知らずの男と喧嘩し、見ず知らずの女をたくさん抱いた。



おれ自身、もう昔のおれじゃなくなったんだ。

汚れて、純粋じゃなくなったおれがアキに会うわけにはいかない。


…アキには、幸せになってほしいんだ。心からそう思ってる。



だからこそ、早くここからでていかないと……。





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