姫密桜
でも、皆が皆、私達の事を
話しているように感じる。

ううん、話してる。

『見て見て
 一緒に登校してるよ』

『本当に
 付き合ってるんだぁ』

『兄と妹で、信じられない』

この胸に、チクリチクリと
針が突き刺さる。

痛い・・・

息が詰まりそう。

校門の前・・・

「サクラ」

「サクラ」

私を呼ぶ声
それは、那智と和歌子。

二人は私の元へと走って
来てくれた。
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