姫密桜
胸元にフリルの付いた
モノトーンのクラシカルな
お嬢様風のワンピースに
身を包む。

薄らと色付いた口元。

鏡に顔を近づけて、私は
何度も何度も、微笑んで
みせる。

上手に笑えるかな?

トントン

私の部屋をノックする音。

「サクラ、入るわよ」

母が、新しいシーツを
持って現れた。

「まあ、サクラ
 そのワンピース
 とっても、いいじゃない
 
 あなたに、ぴったり
 よく似合ってるわ」

「そうかな、少し
 シンプル過ぎるかな?」

「そんなこと無いわよ
 フリルがとっても
 かわいいわ」
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