監禁ゲーム~ap~
「どうした!?マユミ!」
慌てる声の方に視線を向けると、中年男が女の子を抱えている。
具合が悪いのか、女の子の顔色は青かった。
それを見たせいか、美佳の震えが手から伝わってきた。
「大丈夫。大丈夫だから」
清春はギュッと美佳の手を握った。
「う……うん」
ただ真っすぐ見つめ、美佳はゆっくりと頷いた。


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