監禁ゲーム~ap~
どうすることもできず、虚しく時間が過ぎていく。
その間、ただ祈るだけ。
頼む、無事でいてくれ、と。
しかし、その願いも儚く打ち消される。
一行に治る気配はない。
むしろ、より危険な状態になっていく。
それだったら。
清春は決心した。
顔つきが変わり、どこか行こうとする清春に、丸子は話し掛けた。
「おい、どこ行くねん」
振り返り、言った。
「希望が……あるかもしれない」


< 41 / 53 >

この作品をシェア

pagetop