レイコーン
しばらく歩いているとゴミ箱が置いてあるところにつく。
砂漠の真ん中にゴミ箱とはなんとも言いがたい。
ニコスが立ち止まった。
「着いたぞ。」
「ニコス・・・『着いた』って、ただのゴミ箱があるだけで何もないじゃないか。街は?」
あたりは相変わらず岩石砂漠が続いている。
ただ、違うのは目の前にただのゴミ箱が置かれているだけだった。
「まぁ、ちょっと待ちなよ」
ニコスはカードを取り出すと
魔法で荷物を出した。
出てきたものはゴミ束だ。
「・・・生ゴミ???」
ニコスはゴミ箱の中にゴミ束を入れた。
「赤く光ってるね。ん?」
地平線の向こうから何か土煙を上げてこっちへ向かってきている。
目の前にバスが止まった。
バスの側面に書かれた文字は見覚えがある。
色違いのスクールバス。
「ガルディアのバス、ライフ・コット・ジーニー君だよ。ちなみに燃料は生ゴミなんだ。」
マールが運転席の方を覗き込むとそこには誰もいない。
「ニコス様、毎度ありがとうございます。」
その声は40代を思わせる渋い男性の声がする。
「え?バスがしゃべった・・・。」
バスの正面には口がある。
「坊ちゃん、昨日もありがとね!」