レイコーン
「坊ちゃん!サービスしておくね!この袋に大きなタマゴ入れてあげるから。これ最後のひとつなんだよ!今朝、隣町の黒フードをかぶった男から譲り受けたタマゴなんだねどね、坊ちゃんには特別にあげるよ。ありがと~」
本当に大きなタマゴだ。マールの頭位の大きさがある。
「…はぁ。」
マールは腐るほど、荷物を抱えている。
右手にはあの大きなタマゴ。左手にはめいいっぱいの黒焼きタマゴ。
それだけじゃ足りず、背中にも大量の黒焼きタマゴを背負っていて彼からはこげた異臭がしている。
「…お金もなくなったし、待ち合わせ場所に行こうっと…。」
荷物が重いせいか生気がドンドン奪われていった。
荷物を貰った後、ニコスは
大きな門の前でマールを待っていた。
門には大きな猫の像が2つあり、衛兵が巡回している。
像の足元には木の粗末な看板がありこう書かれていた。
『食の街アルバータ随時兵士募集!参加資格20歳以上なら誰でも!来たれ若者よ』
「マール、楽しんでるかな~」
像の前でしゃがみこみマールを待つニコスは暇をもてあましていた。
手には薄い本を持っているが見たり見なかったり。
天気もいいためかあくびも出る。出る。
すると横から巡回している大きな槍を持った鎧の衛兵が声をかけてきた。
「キミ、城に入城するのかしないのかどっちなんだい?あまり城の前で武器もってウロウロされると困るんだけどね。その腰につけている剣を見たところ、衛兵希望者なんだろ?武器持ってウロウロされるとこっちは困るんだよねぇ。」
「すいません。田舎者の友達待っているので…。」