レイコーン
帽子は沈黙を守っている。
「役目を終えたのかな?」
「かもな。マール、何か変化はあったか?」
「リリーの…うん、妖精族の魔術を使えるようになったらしいんだけどわかんないや。」
「リリーの魔法?へ~?契約内容は?」
「『友人が欲しい』だってさ」
「友達が欲しいか。イイねそういうの!」
「ねぇ!リリー!僕はどんな魔法が使えようになったの?」
『あらゆる眠っている者をたたき起す『目覚めの歌リベル』です。1日3回までなら誰でも起こせます。』
「…。」
「はははっ、魔術師『目覚ましマール』の誕生だな。明日からはマールが起こしてくれよな!!」
そう言うとニコスは
ポケットからカードを取り出し、絵を描きはじめた。
ニコスが呪文を言うが帽子は全く反応しない。
「おかしいな?この帽子を吸い込まないぞ?もういらないし、そこらへんに捨てるか?」
「この猫が!!まだわしのありがたさを知らんのか?」
「ニコスまた怒られてるよ。とりあえず、僕がかぶるよ。」
「マール無理しなくていいんだぜ?呪われるぞ?」
「失礼極まりない猫め!!」
そして、マールは帽子をかぶって見せた。
「おぉ!?魔法使いっぽい!!」
ニコスが手をたたいて喜ぶ。
マールはちょっとだけ恥ずかしくてうつむいていた。
帽子はなんだか不機嫌そうな顔をして街の方を見ていた。
「さてと、そろそろ行くか?」
「え?あ、うん」
「行こうぜ!時間食っちまったからな。」
空を見上げてニコスはマールに言った。
「そろそろ?ニコスの試験はまだまだでしょ?王様がそう言ってたよ。」
後ろを振り返りマールは答える。
「そうなんだけど、マールはこの国の騎士の試合が見たくないか?この国の騎士は魔法が使える人が多いから剣だけじゃなくて見ごたえあるぞ。」
「え?見れるの?」
「会場に行こうぜ。」
他の騎士候補者達の試合がマールも見れるとわかると
マールの機嫌もなおり彼らはうれしそうに訓練場へと向かった。
「役目を終えたのかな?」
「かもな。マール、何か変化はあったか?」
「リリーの…うん、妖精族の魔術を使えるようになったらしいんだけどわかんないや。」
「リリーの魔法?へ~?契約内容は?」
「『友人が欲しい』だってさ」
「友達が欲しいか。イイねそういうの!」
「ねぇ!リリー!僕はどんな魔法が使えようになったの?」
『あらゆる眠っている者をたたき起す『目覚めの歌リベル』です。1日3回までなら誰でも起こせます。』
「…。」
「はははっ、魔術師『目覚ましマール』の誕生だな。明日からはマールが起こしてくれよな!!」
そう言うとニコスは
ポケットからカードを取り出し、絵を描きはじめた。
ニコスが呪文を言うが帽子は全く反応しない。
「おかしいな?この帽子を吸い込まないぞ?もういらないし、そこらへんに捨てるか?」
「この猫が!!まだわしのありがたさを知らんのか?」
「ニコスまた怒られてるよ。とりあえず、僕がかぶるよ。」
「マール無理しなくていいんだぜ?呪われるぞ?」
「失礼極まりない猫め!!」
そして、マールは帽子をかぶって見せた。
「おぉ!?魔法使いっぽい!!」
ニコスが手をたたいて喜ぶ。
マールはちょっとだけ恥ずかしくてうつむいていた。
帽子はなんだか不機嫌そうな顔をして街の方を見ていた。
「さてと、そろそろ行くか?」
「え?あ、うん」
「行こうぜ!時間食っちまったからな。」
空を見上げてニコスはマールに言った。
「そろそろ?ニコスの試験はまだまだでしょ?王様がそう言ってたよ。」
後ろを振り返りマールは答える。
「そうなんだけど、マールはこの国の騎士の試合が見たくないか?この国の騎士は魔法が使える人が多いから剣だけじゃなくて見ごたえあるぞ。」
「え?見れるの?」
「会場に行こうぜ。」
他の騎士候補者達の試合がマールも見れるとわかると
マールの機嫌もなおり彼らはうれしそうに訓練場へと向かった。