呪いのテディベア Ⅱ

不知火はたくさん教えてくれた。

自分たちの使い方。
それぞれの特性。
性格。
使える回数。

だから私もたくさん教えたの。

家族のこと。
学校のこと。
今までのこと。
幸せだったこと。
でもそれが壊れたこと。

今はすべてが恨めしすぎて
仕方がないこと。

全部全部。

包み隠さず。
だって、私たちは
既に固い信頼で結ばれているから。



少なくとも私はそう信じていた。










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