呪いのテディベア Ⅱ

夢徒は今日遊んでいて
サッカーボールが当たったんだと言うが、

サッカーボールごときで
こんなに酷く腫れたことは
今までなかった。

これは、
故意に傷つけられた跡。

私の脳内はもはや爆発寸前までに
怒りに燃えた。

「誰にやられたの?!!」

私の怒号が
夢徒の前身を強かに打った。

初めはそんな私に対抗し
やや荒い口調で夢徒も
「だからサッカーボールが当たったんだ」
というが、

やがて、私の剣幕に押され、

ぽつり、と真相を漏らした。











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