カレシ

結局先輩は、11時になるまであたしと一緒にいてくれた。

あたしを送り届けると

「ほな、行ってきます」

と笑顔で言ってくる。


なんだかもう、付き合ってるみたいだった。


部屋に戻ってベッドに横になると、ふわりとまた先輩の車の香りがした。

あたしは起き上がって、サイフに入れたチケットを見ると、なんだか優しい気持ちになった。


お風呂に入っても、ずっと先輩のことを考えていた。

土曜日、楽しみだなあ~っ

何着て行こう、とワクワクする。






先輩の秘密を知る日が、近づいて来ていることも知らずに。

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