アイ・マイ上司とlove★battle
自分の夢を持っていながら努力してきた分、滲み出ている確かな自信と。
自分が歩んでいこうとしている道を、涼子は既に迷う事なく進んでいるからだ。
私が今までのんびり過ごしていた間も、ずっと彼女は頑張って来たからなんだね…。
「そう言う訳で…課長、もう話して貰えませんか?
私もうすうす気づいてましたよ?新たな“件”…」
「・・・そうか」
仕事中に向けて来るのと同じ瞳で、ジッとこちらを捉える輝が分かんない…。
「ねぇ輝…、話しても良いんじゃないの?
ソチラのお嬢さんには、隠してもムダみたいだから」
「笹森…、良いのか?」
すると彼の隣から口を出して来たのは、涼子に鋭い視線を送る笹森さんで。
「良いも何も…、彼女が望んでるんでしょ?」
「望んでいるのではなく、ただ事実を教えて頂きたいだけです。
ついでに言えば、私は塚原ですけど?」
「ふっ、相変わらず威勢が良いわね」
「若さゆえでしょうね?」
フツー女の戦いは見えないトコで繰り広げられるのに、2人はある意味つわものだ…。
「ソレくらいにしておけ…、2人とも。
話しても宜しいですね、社長?」
軽く呼吸を整えた輝の一言で、ようやくキツイ言葉の往来は収まったけど。
信じてるって口で言いながら、私はいったい彼の何を知ってるんだろう・・・