アイ・マイ上司とlove★battle


輝の問い掛けに頷いた社長は、やっぱり何かしらの事情を知っているようで。



鋭い眼差しへと切り替わった様相に、仕事モードの彼はますます掴めないから。



そんな彼を大好きだと自覚すればするほど、怖気づくのは私が子供なせいなの…?




「塚原さんの言う通り、ある部門で不正出金があったんだ。

本来なら接待など滅多にあり得ない部署で、数か月前から多額の出金が発生してね。

そこで秘密裏で色々と辿って行けば…、あるキャバクラ店へ行き着いたんだ」


まるで涼子の押しに根負けして、観念したかのように話す輝の言葉はビックリだ。



「やっぱり…、何かオカシイと思っていたんです。

課長、その部署って…システム企画部じゃありませんか?」


「え…、ホント!?」


オマケにさらりと受け取った彼女の発言にも、私は目を丸くして尋ねてしまう。



「ああ、その通りだ。よく分かったね?」


「各月の試算表やら詳細まで照合するのがクセで…、その時に変だと思ったんです。

いくら接待交際費とはいえ、予算や予定以上の出金が続くとオカシイですしね?」


「あら、意外と細かいのね?」


「笹森さんのように荒削りだと、“こういう時”に見逃しかねませんから」


数字がピタリと合う瞬間が快感という涼子は、やっぱり頭の出来が違いすぎる。



相変わらずのやり取りが続いている中、思いきり取り残された感が漂っていた私。



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