*センパイの隣-Love for me?-


「美憐ももう中学3年か…。」


彼は、自転車を引きながら、空を見上げていた。



「千花先輩は、高校生活心配じゃないですか?っていうか、上向いてると危ないですよ?」


彼は、私の言葉に頷いて、私のほうを向いた。


「そうだなぁ、楽しいと思うよ。美憐はどこの高校目指すの?」


私は、下を向いて少し考えた。
―私は千花先輩みたいに頭よくないから、まだ考えてないしな・・・。


「まだ、わかんないです。」


彼は、前を向いて少し止まった。


私がふと振り返ると、彼はにっこり笑っていた。



「まだ、時間はあるからね。・・・・・・にしたら?」


私は、彼の言った言葉に開いた口がふさがらなかった。



「え?どうして・・・先輩???」


私が聞きなおそうとすると、彼は右手を上げて、行ってしまった。
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