*センパイの隣-Love for me?-
「美憐、朝からボーッとしてない??」
私の友達である、千春(チハル)が私の顔を覗き込んでいた。
「あ、ごめん。考え事してたのよ。」
私は、千春ににっこり微笑んだ。
「いつもうるさい美憐が静かだから、調子狂っちゃうよ。」
千春がそう呟いたから、ちょっとイラっとした。
「あのねー、あたしだって静かなときぐらいあるわよ!いつもうるさいってどういう意味よ!?」
私が千春を思いっきり睨み付けると、千春がにっこり笑った。
「やっぱり、美憐はこうでなくっちゃ!!」
千春はいつもこんな感じだ。私は、いつも千春に助けられてるなって思った。
「ねぇ、千春・・・優真(ユウマ)くんとはうまく行ってる?」
優真くんは千花先輩の弟で、私立中学校に通っている、千春の彼氏だ。
「まぁまぁだよー?中学校違うから、優真がすごいヤキモチ妬くんだ。今日も迎えに来るって言われちゃったんだよー。」
千春は、少し顔を赤らめながら、ノロけていたから、少し羨ましくなった。
「よかったじゃん!!!千春、ファーストキスはしちゃったの?????」
千春は、耳まで赤くして、首を縦に振った。
本当に、千春はからかいがいがあって、優真くんもすごい積極的だなって思う。そして、千春は私の親友だなって思う。
―私と、千花先輩ってどんな関係なんだろうな・・・。