*センパイの隣-Love for me?-



「美憐、朝からボーッとしてない??」


私の友達である、千春(チハル)が私の顔を覗き込んでいた。



「あ、ごめん。考え事してたのよ。」


私は、千春ににっこり微笑んだ。



「いつもうるさい美憐が静かだから、調子狂っちゃうよ。」


千春がそう呟いたから、ちょっとイラっとした。



「あのねー、あたしだって静かなときぐらいあるわよ!いつもうるさいってどういう意味よ!?」


私が千春を思いっきり睨み付けると、千春がにっこり笑った。



「やっぱり、美憐はこうでなくっちゃ!!」


千春はいつもこんな感じだ。私は、いつも千春に助けられてるなって思った。



「ねぇ、千春・・・優真(ユウマ)くんとはうまく行ってる?」


優真くんは千花先輩の弟で、私立中学校に通っている、千春の彼氏だ。



「まぁまぁだよー?中学校違うから、優真がすごいヤキモチ妬くんだ。今日も迎えに来るって言われちゃったんだよー。」


千春は、少し顔を赤らめながら、ノロけていたから、少し羨ましくなった。


「よかったじゃん!!!千春、ファーストキスはしちゃったの?????」


千春は、耳まで赤くして、首を縦に振った。


本当に、千春はからかいがいがあって、優真くんもすごい積極的だなって思う。そして、千春は私の親友だなって思う。


―私と、千花先輩ってどんな関係なんだろうな・・・。
< 3 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop