*センパイの隣-Love for me?-
「千花先輩・・・」
「ん?」
隣にいる千花先輩はいつも私が呼ぶと顔を見てくれる。私のことだけを見てくれる。
「もうすぐ、優真くんの誕生日ですね。」
「そうだなー。ってか、美憐、覚えてたんだな。」
千花先輩はふんわり微笑んでくれた。
『忘れるわけ無いですよ。優真くんは私の親友の彼氏なんですから。』心の中でそう呟いたら、千花先輩はわかってくれたみたいで
「そういえば、今年は千春ちゃんとデートするとかいってたな。美憐はそれを聞いたのか?」
と少し寂しそうににいった。
『千花先輩の誕生日は誰と過ごすんですか?』口から出そうになった言葉を私はぐっとこらえた。
「千花先輩の誕生日ももうすぐですね。」
千花先輩の顔をチラッと見てから、そういったら、千花先輩は表情をかえずに、「そうだな」とうなずいた。
千花先輩の誕生日も私が傍にいれたらいいのにな・・・