キミの心の声を聞かせて
そう頭の中では分かっているのに…心の中は、違う誰かを求めてしまう…。
恋はどうして、簡単には進んでくれないんだろう?
「あっ」
あたしの家が目の前に見えてきた時
シュンの足が立ち止まり、視線が一定の方向に釘付けになった。
「どうしたの?」
気になって聞いてみたら
「あそこ」
見てみなと言われた方向には
「なんで…?」
あたしの家の周りをウロウロと歩き回る雄大先輩の姿があった。