キミの心の声を聞かせて

「あっ」と、あたし達に気づいた雄大先輩。


休日だから制服じゃない雄大先輩は、学校で見るのと雰囲気が違っていて



胸元にカッコいいロゴ入りの黒のTシャツにデニム姿が先輩のスタイルの良さを際だたせていた。


「なに、見惚れてんだよ?」


俺には、そんな顔しなかったくせにと顔を近づけて耳元でボソッと呟くシュンに


「アハハハ」と苦笑いで応えるしかなかったあたし。


やっぱり雄大先輩が好き。



ゆっくりと確実に近づいてくる雄大先輩を見ながら



何度も心の中で叫んでいた。




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