キミの心の声を聞かせて
「一緒だったんだぁ、お前たち」
髪を掻きながら伏し目がちに聞いてくる雄大先輩にどうしたらいいか分からないでいるあたしの代わりに
「あぁ、公園でバッタリね」
背中におぶっている瑠璃ちゃんを「瑠璃も一緒」だと見せながら話すシュン。
シュンの言葉に「そっかぁ」となぜか安堵の表情を浮かべた雄大先輩。
その表情に、ちょっとだけ“もしかしたら…”なんて、思ってはいけないって分かっていても
心のどこかで、期待してしまうんだよ。
だから、そんな気を持たせるような瞳であたしを見ないで。