キミの心の声を聞かせて
さっきまでシュンといた公園のベンチで、今は雄大先輩と2人きりで座っている。
シュンの時とは比べものにならないぐらいに鼓動は激しくおさまる事なく波打ち続ける。
膝の上に握りしめた手は尋常じゃないぐらい汗ばんでいる。
「あのさぁ…」
雄大先輩の一言一言に緊張がはしる。
「体は、もういいのか?」
「体?な、なんで?」
「なんでって、風邪…ひいてたんだろう?」
「あぁ、もう大丈夫だよ」
「そっかぁ…」
ヤバイ、緊張でハンパないぐらいドキドキしてる何を言われるんだろう?
頭の中はパニック状態だ。