キミの心の声を聞かせて
「とにかく楽しんでやろうな」


先輩はそう言ってるけど、ヨッシーは“お前にボーカルなんてできねぇよ”と言いたそうな瞳で見つめてるし


「雄大。お前な、本気で言ってるのか?文化祭まで時間がないんだぞ。今から楽譜も読めない奴と一緒にやって本番までに間に合うのか?」


ヨッシーの言葉に、あたしの耳がピクリと反応した。


「今…なんて?たしか…文化祭って…」


「あぁ、まだ言ってなかったな。俺達、文化祭で演奏する事が決まってるんだ」


アッサリと、驚愕の言葉をニカッと脳天気な笑顔で言った高村雄大。


そんな話…聞いてないって!!





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