君と一緒に♪
「ココに置けばいい?」

「はいっっ!ありがとうございましたぁっ」

一応礼儀というものがあるのでにこっと笑顔を見せると先輩は心なしか赤くなったように思えた。

いやいや、まさかね。

あの「女たらし」がね。

うちなんかにときめいちゃだめでしょ。


「……君は、僕のこと女たらしだと思ってる?」

「は……いいえっ」

はい、と言いかけていいえと言いなおした。

我ながらセーフ(-_-;)

「ははっ、ホントのこと言ってくれていいんだよ?」

「いえいえっ、ホントに、ホントに思ってませんッッ」

「そっか。じゃよかった。これから……はだめか。部活あるもんな。次の休みの日っていつ?」

〝ピーンポーンパーンポーン

 生徒会執行部 黒木咲哉、黒木咲哉。至急生徒会室まで。〟

という放送がかかった。

「俺バカだ……タイミング……」

ぶつぶつと何かいっていたが聞き取れなかった。


でも、思ったより好感が持てた。

女子とみれば誰彼かまわずデートとかに誘ったりするのかと思ってたから。
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