amoroso
『チクタク チクタク』
時計の音が響くほど
静かな空間
2人は何をするわけでなく
そこにいるだけ。
香音は なんとなく男の顔をみる。
端麗な顔だなぁ…
そのへんにいる女の人より綺麗
あっ
瞳が少し青みかかってる
珍しいなぁ…
と 思ってると
「何 人の顔じろじろ見てる。」
と 言われた。
「えっ?!あっ…綺麗だなぁって思って。」
と 香音は思わず本音がこぼれる。
「はぁっ?」
と 男が少し眉間にシワを寄せるので
「あっ、いや…。その…。」
と 香音が焦ると
「…ふっ…変な女だな。」
と、鼻で笑いながら言う。
「また変な女って言いましたね?本当失礼な人ですね。」
「本当の事言っただけだろう。」
「それが失礼なんです。」
と 言い切ると
また 男は「ふっ」と鼻で笑う。