amoroso
「なんか緊張する。」
と 香音はピアノを弾き始める。
『♪~』
最初は上手くいっていたが
途中で音を外してしまう。
「あれ?」
と 何回か弾くものの
同じ所で鍵盤に指が届かず失敗してしまう。
「う~ん…。なんで?」
と 香音は一人へこむ。
「ちょっと前のところで指を少し右に置けば。」
と 響は香音の後ろに立つ。
「えっ?」
と 香音は困惑するが
「弾いてみろよ。」
と 響が言うので弾き始める。
『♪~』
「ここで…」
と 時々 響の指示が入りその通りに香音は弾く
『~♪』
「…弾けた!」
「あぁ。」
「先輩ありがとうございます。」
「別に俺は何もしてねえ。」
「先輩の指導のおかげです。」
「お前があまりに下手すぎて聴いてらんねえから。」
「えっ!?…って ちょっとひどくないですか?」
「ふっ」
と 響は鼻で笑う。
「あっ先輩。」
「なんだ?」
「私にピアノ教えて下さい。」
「はぁ?」