ヤクビョウ神†天使の微笑み†
『へ?
 あ、いや、何でもないです』

「そお?
 それならいいけど……」

 雫は扉に触れずに閉めた後、ヒョイッと刹那の隣に座る。

「“怜華”さん。
 仕事の件なんですけど・・・」

 と言いかけた時、

「そう!
 そのことなんだけど、あなたたち2人に調べてほしいことがあるの」

 怜華は刹那たちと向かい側に座って、これからの仕事について説明を始めた。

「刹那君には今まで通り、雫ちゃんと見回り&おかしな磁場の修正を頼むわね。
 でも今回は場所を限定させてもらうわ!」

 怜華は一度立ち上がって机の所まで歩いていき、上に広がっていた新聞を持ってきた。



「これこれ!
 最近話題になってるやつ・・・」

 そう言って怜華が指差したのは、殺人事件に関する記事だった。
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