ヤクビョウ神†天使の微笑み†
「ネコマタ殺人事件。
 またしても、夜勤帰りの中年の男性が何者かに殺害される・・・」

『遺体には前回同様、被害者の傷口からはネコの毛が検出された・・・

 本当にネコマタなんているのかな?』

「それはあなたたちの想像に任せるわ」

 怜華は刹那から新聞紙を取り上げる。



「俺たちはこれについて調べればいいんですね?」

「そうよ。
 でも気をつけて、霊力者が関わっている可能性が十分あるから」

「分かりました。
 それじゃ・・・?」

 雫が脇から刹那をツンツンつついてくるのだった。

「何?」

『あの子のこと、言った方が良いんじゃないの?』

 小声でそう耳打ちしてくる。



「ちょっと、お2人さん!?
 人をのけ者にしてひそひそ話なんて感心しないわね」
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