ヤクビョウ神†天使の微笑み†
「そう、だな・・・

 でも、まだあの人について調べとく必要がある。
 帰ったら早速あの川を調べよう、何か手掛かりを掴めるかもしれない」



 真昼の公園を後にして、2人はマンションへと向かう。



 そして5分ほど歩いて、見慣れた住宅地にたどり着いた時だ。



『はっ!』

 急に雫が何かに反応して、辺りをキョロキョロ見回し始めた。

「どうしたの雫?」

『誰かに後をつけられてるような気がして・・・』

「誰かって・・・

 まさかさっきの人!?」



 刹那は振り返って今歩いて来た道を睨み付ける。

『・・・気の、せいね。
 私の思い過ごしだったみたい。
 さ、早いとこ部屋から荷物取ってきて、川辺の調査を開始するわよ!』

 雫はスーッと刹那の横を通り過ぎて先にマンションに入って行く。
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