元気あげます!巴里編

「あ、そっかぁ・・・。自己満足の域じゃだめなのね。」


「まぁ、俺が入って4人で何とかするのもアリだな。」



「ちょ、ちょっと待って。俺が入ってって・・・千裕様は自分の仕事が・・・。」



「経費節減と虫よけだ!」


「何かたくらんでる?」


「べつに・・・。従業員なら心配はいらないから。
会社の隅っこにいるやつをひっぱってきてもいいんだから。」



「ねぇ、何か隠してません?」



「あのな・・・結婚式、来週だから。」



「そう、来週。・・・!!!!えぇぇぇぇーーーー!
お店はともかく、どうしてそっちも勝手に話が進んでるのぉ?
やだ、最低!!
これから、そっちも見学とかパンフレット見てとか思ってたのにぃ!」




「ご、ごめんよ。けどさぁ・・・来週って決めたのは両親だから・・・。
うちとおまえのお父さんとでさ・・・。
とても、反論できなくてさ。」



「えっ、それじゃ仕方ないね。
うちはともかく、三崎の代表のお時間をとるって大変なことだもの。
積極的に、出てくださるっていうのがうれしいわ。

ということは、すべて準備なんてできちゃってるんでしょ?
私の歩く通路まで決まってる?」



「やっぱり嫌だよな。」


「いいわ。いかにも政略結婚っぽくて。うふふふ・・・」



「なんだそりゃ?俺たちは純粋に恋愛結婚だろ。」



「いいの!雰囲気を楽しみたいのにぃ・・・。」



「政略結婚のか?勝手にしろ。
それにしても・・・くくっ」



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