元気あげます!巴里編
千裕はひかるを部屋まで運んで傷の手当をしようとしましたが、ひかるはムースのレシピを千裕に渡して、作ってほしいと頼みました。
かなりまだ怒っていると察した千裕はレシピを見ながらムースを作り始めました。
ひかるはその間に、傷を洗って薬を塗り、台所で千裕の様子を見ていました。
「これは、あのデザイン画の・・・。俺が描いたやつだね。
いきなりムースを作れって、何の課題かと思ったよ。
このレシピどおりのをセレブな女性客にふるまったのかい?」
「うん。なぜだかチーフが千裕様に作ってもらって食べてみなさいっていうもんだから。」
「へぇ。・・・あ、絵の部分だけど材料が足りないから、今日のところは本体のみで勘弁してくれよ。
完璧にっていうんだったら後日材料を手にいれてからってことで、よろしく。」
ひかるは少し楽しげにも見える千裕の様子に、妊娠したという女性のことなんて知らないのではないかと思いました。
それに、電話のことよりも、てきぱきと作業が進む千裕の手際のよさに圧倒されていました。
((ヴァレリーさんなみ!?・・・それ以上かも。))
冷蔵庫ではなく、氷ですばやく冷やして、テーブルに2つのムースを置きました。
「こっちがレシピどおりに作ったやつ。それで、こっちはちょっとアレンジしてみたやつ。お気に召すかどうかわからないけど、どうぞ。」
ひかるはレシピどおりのムースから口に運びました。
((セルジュさんが作ったのと全くといっていいほど、同じにできてる。))
そして、千裕がアレンジしたという方を少しスプーンにすくって口につけました。
「ミントの香りがして食べやすい感じがする・・・。
それにミルクっぽくない・・・。なんか、柑橘系っぽいような・・・。」
「じゃあこれもあげる。ひかるはこっちの方が気に入るかもしれない。」
「えっ?なになに?・・・あっイチゴ味。・・・あれ?
でもこれもミルクっぽくない。ちょっとすっぱいイチゴかも・・・あれれ??
すっぱいかと思っていたら、甘くなった。うそっ!
これ、いったいどうしてこんなことできるんですか?」
「企業秘密・・・。」
「あ~~!ひどいです。教えてください。」
かなりまだ怒っていると察した千裕はレシピを見ながらムースを作り始めました。
ひかるはその間に、傷を洗って薬を塗り、台所で千裕の様子を見ていました。
「これは、あのデザイン画の・・・。俺が描いたやつだね。
いきなりムースを作れって、何の課題かと思ったよ。
このレシピどおりのをセレブな女性客にふるまったのかい?」
「うん。なぜだかチーフが千裕様に作ってもらって食べてみなさいっていうもんだから。」
「へぇ。・・・あ、絵の部分だけど材料が足りないから、今日のところは本体のみで勘弁してくれよ。
完璧にっていうんだったら後日材料を手にいれてからってことで、よろしく。」
ひかるは少し楽しげにも見える千裕の様子に、妊娠したという女性のことなんて知らないのではないかと思いました。
それに、電話のことよりも、てきぱきと作業が進む千裕の手際のよさに圧倒されていました。
((ヴァレリーさんなみ!?・・・それ以上かも。))
冷蔵庫ではなく、氷ですばやく冷やして、テーブルに2つのムースを置きました。
「こっちがレシピどおりに作ったやつ。それで、こっちはちょっとアレンジしてみたやつ。お気に召すかどうかわからないけど、どうぞ。」
ひかるはレシピどおりのムースから口に運びました。
((セルジュさんが作ったのと全くといっていいほど、同じにできてる。))
そして、千裕がアレンジしたという方を少しスプーンにすくって口につけました。
「ミントの香りがして食べやすい感じがする・・・。
それにミルクっぽくない・・・。なんか、柑橘系っぽいような・・・。」
「じゃあこれもあげる。ひかるはこっちの方が気に入るかもしれない。」
「えっ?なになに?・・・あっイチゴ味。・・・あれ?
でもこれもミルクっぽくない。ちょっとすっぱいイチゴかも・・・あれれ??
すっぱいかと思っていたら、甘くなった。うそっ!
これ、いったいどうしてこんなことできるんですか?」
「企業秘密・・・。」
「あ~~!ひどいです。教えてください。」