元気あげます!巴里編
隅田はひかるのことを先に調べ始めました。
「シンデレラのひかるちゃんか・・・面白いな。
千裕さんが記憶喪失になった原因はひかるちゃんを守ったため・・・か。
よし、ひかるちゃん主体に取材するのに変更だ。」
翌日、ひかるはセルジュに隅田のことを質問されました。
「外に居る人って・・・。あっ、あの人は出版社の・・・」
「ひかるの追っかけかい?」
「違います。あの人は千裕様のことを取材してて、千裕様がずっと取材拒否だから私のところへきて・・・。」
「それにしたら変だ。千裕のことがききたいだけなら、とっくに話をききにきてるはずだろ?
早朝からずっと、ここではってたからな。
まるで、ひかるがやってくるのにスクープでも撮る勢いで・・・。
!!もしかして、狙いはひかるなのかも。」
「どうして私なんですか?
私は世間に有名になる商品なんて発表していないし・・・」
「おそらく、君と千裕の過去からのことをあばいていけば、ちょっとしたシンデレラストーリーが紹介できるし、それをネタに千裕に迫れば、千裕は嫌な取材にも応じるしかないと思ったんじゃないかな。
雑誌って女性用なんだろ。」
「あっ・・・千裕様も、女性用は興味本位で書きたててくるから作品の話なんてしても意味がないみたいなことを言ってました。」
「やっぱりな。当分、あいつからずっとつけられるかもしれんな。」
「えぇぇぇぇーーー。嫌ですよぉ。プライバシーの侵害じゃないですかぁ。」
「俺に文句いってもしょうがねぇだろ。何なら、直接やめてくれって言ってくれば?
あれ・・・?ひかる・・・うぉあ、本当に言いに行った。」
隅田はひかるが向かっていくと、逃げる素振りも見せず笑って立っていた。
「どうしてひかるさんをはっているのか?って言いたいんでしょ。」
「私のことを調べまわって、興味本位に書きたてられたくなかったら、取材に応じるように千裕様に交渉するつもりなんでしょ?」