僕のキモチ...
はまた、こぶしを開いて
僕にみせた。
僕は目を見開いた。
さっきなかったはずの
あめがカレの手にしっかり
にぎられていた。
マジック?
すごいな。僕にもこんなことが
できたらな。
「はい。これやるよ。」
カレは、そう言って僕の手にあめ
をのせた。
「いいの?」
「もちろんっ」
「ありがとう。」
僕はあそのあめを大事に
ポケットにしまった。
「君、高橋郁斗っていうんだね。」
「えっ。そうだけど、どうして僕の名前を・・・。」
と次の言葉を言おうとしたら
カレがすかさず。
「名札に書いてあるからなっ。」
確かに、僕の胸にはしっかり
高橋郁斗