僕のキモチ...
書いてあった。
「あっ。ホントだ。」
僕は少しおかしくなって
くすくす笑った。
「だろ?」
彼も同じように笑っていた。
「ところで君の名前は?」
僕はすかさずきいた。
いつもなら苦笑いで、ひきつった
顔をしながら言うセリフが、今日は
自然に言えた気がした。
なぜか、カレといると、
いごこちがいい。
そのせいなのだろう。
「神埼ゆうと って言うんだ。
サッカー大好き少年。
郁斗はサッカーとかすんのか?」
サッカーかぁ。小学校のころ、
サッカーのチームクラブに
入っていたけど、そこまでのレベルだ。
「うん。ちょっとだけ昔やってた。」
「まじ!?じゃあ、今日の昼休憩
一緒にサッカーしようぜっ!」
その言葉にとても胸がおどった。