田舎姫と都会王子
「ボール!」


それに気づいた柚瑠は、ボールを追いかけ川ギリギリのところでボールを蹴り返した。


「うわっ!!」


だが柚瑠は足を踏み外してバランスを崩し、川に落ちてしまった。


「ユズ君!」


「小梅姉ちゃん………!」


小梅は慌てて川に飛び込み俺も急いで川に走り飛び込んだ。


「小梅!」


川の流れは思ったより速く、小梅達は遠くへ流されていく。


「小梅!手を伸ばせ!!」


俺がそう言うと小梅は首を横に振った。


「私よりもユズ君を助けてっちゃ!!あそこに………石に掴まっているっちゃ!!」


「何言ってるんだ?お前………」


「お願い!私は大丈夫っちゃ!!」


言い合いをしている内に流されていってしまう。
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