前略、肉食お嬢様―ヒロインな俺はお嬢様のカノジョ―


それにしても美味しい。

三ツ星シェフってどんくらい料理が上手いのか知らないけど、とにもかくにも美味い。

トマトの味が深くてコクがあって、でもしつこくない。

こんなスープは初めてだ。

「美味しいっす」

目を輝かせて俺は感動に浸る。

「一生分の食事の運を使った気がします。こんなにもご馳走を食って、罰当りそう」

「喜んでもらえて何よりだ。そうだ空、さっきお母さまが御帰宅なさったぞ」


「え、母さんが?」
 

そういえば昼頃、俺の様子を見に帰って来ると母さんが言っていたような。心配性なんだから。


先輩曰く、俺が寝ている間に母さんが帰宅したそうな。

自分が家にいることにすこぶる驚いたらしい。


母さんのことだから得体の知れないグラサン男達やら美人さんやらが家に居ることに驚いたんだと思うけど。


父さんと母さんに彼女が出来たことは報告しているから、すぐに母さんは鈴理先輩が俺の彼女だと気付いたようだ。


鈴理先輩と軽く挨拶を交わして仕事場に戻ったらしい。



< 137 / 446 >

この作品をシェア

pagetop