BABY×DOLL
「自分が悪い事くらいわかってるわよ!でも止めるのも自分の意思よ!」

わかりきってる事を当たり前のように言われて腹がたった。

「できるワケないでしょ!?」

「決めるのはあたしよ!看護師さん!中止にしてください!」

「ダメよ!看護師さん、連れて行って!」

「イヤよ!」

「え、あ、あの…どうするんですか?」

あたし達のやり取りに困った看護師さんが聞いてきた。
だけど、あたしが答える前に遠藤さんが…

あたしを怒鳴った。

「自分が何をしてるのか自覚しなさい!手術の為にスケジュールを空けたのだって、幾ら損害が出たのかわかってるの?!これ以上スケジュールなんか空けられないわよ!」

「そんなの知らないわよ!」

「貴女は一般人とは違うのよ!一日で何千万ってお金が動くのよ!どれだけの人に迷惑かけてるのか考えなさい!貴女に選択の権利なんてないんだから!」

「…!」

そう言われて、何も言えなかった。

あたしの行動が…とんでもない事に繋がっている…

大人しくなったあたしを見て遠藤さんが看護師に声をかけた。

「行ってください」

そしてまた、車椅子が動き出した。

あたしは…涙が止まらなかった。
< 95 / 408 >

この作品をシェア

pagetop