伝えたい事がある

「はいはい。わかってるって。その言葉耳にタコが出来るくらい聞いたからね。」

「わかってるなら聞かなきゃいいのに。」

「はいはい。あたしが悪かったよ。」


ふと手首についてる時計を見てみると予想以上にここにいたことがわかる。


「ねえー。そろそろここ出よ。結構いるよ。」


そう言うとリナがあたしの腕時計を除いてきた。


「うわ!もうこんな時間。ごめん、わたし今日用事あったんだ。帰る!じゃあね。」


あたしに有無を言わさずに帰って行ったリナ。ってゆうかリナも帰るんだったらあたしも帰ったのに。講義もうないし…。大学では常にリナといるから友達少ないしサークルに入ってもないし。


「帰ろっと。」


コーヒーが入ってたやつを燃えるゴミの中に入れてあたしは大学を出た。



* * *



「お母さんもお父さんも駄目だって言ってあったでしょう!」

「だけど、私だってもう社会人になるの。会社で働くのよ。」

「そんなの関係ないわ!家から通えばいいでしょう。」

「正直今ここから大学までだって大変なのよ。それなのに会社に就職したら、もっと大変になるでしょう。」


いつもなら大学から直接家に帰るなんてことはしないんだけど、今日はあんまり寝てないから帰って寝ようと思って帰って来たらこれだった。


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