伝えたい事がある
お姉ちゃんがこれだけ怒れるなんて思ってもみなかった。
あたしがどれだけ酷い事を言っても、ただ苦笑いするだけだったお姉ちゃん。もしかしたらこれが本当のお姉ちゃんで妹のあたしも親のお母さん達ですらも、本当のお姉ちゃんをわかっていなかったのかもしれない。
「お母さんには悪いけど、あたしはお姉ちゃんが出て行くことに賛成。大学生なんだし1人暮らしくらいできるでしょ。」
「咲陽!またそんな勝手な事言って!!」
「んもーうるさいな。お母さんは過保護すぎるんだって。あたし疲れてんの。寝るから。…これ以上話してもあたしが怒られるだけだし。」
後ろでお母さんがあのキンキン声で怒鳴ってたけど、そんなの無視。こうなる事はお姉ちゃんをかばう様な事を言った時点でわかってたし。