堕天使の銃声

笑ってそういう凛。


その笑みは、何かを楽しむような、それでいて何かを威嚇するような、そんな笑みだった。



自分で、よくわかる。


今自分がどんな顔をしているのか。


だって、目の前にいる三人が、ものすごい驚いていると同時に、恐ろしさを感じている顔だから。







「俺は行かねェ。」






そんな中で、一番早く我に返り、拒否反応を示したのは、坂本だった。







「なんで?」






「俺たちが重要人物なら、お前に俺たちは殺せないからだ。



俺は死んでも、お前にはついていかねェよ、凛。」





それが何を意味するのか、いまいちわからなかった。



それは、たぶん凛も同じだ。



だから、こんな行動に出るんだよ。







自業自得だよ、坂本先生。
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