堕天使の銃声
「…」
答えようとしない坂本。
いや、もう意識がないのかも知れない。
どちらにしても、このまま放っておくのはよくない。
(凛…
あとは私がなんとかするから、一度下がって。
今日はあなたも疲れたでしょう?)
「…そうさせてもらうわ。
じゃあ、後はよろしくね。
兄上のためにも…」
(わかってるわ。)
そう答えると、凛の意識がなくなり、私の意識が戻った。
「坂本先生………
わかってますか?
あなたが素直に従ってさえいれば、こんなことにはならなかった…」