魅惑★ladyの作り方



『…北川先輩みたいな声を持ってる人でも、人の声に聞き惚る事なんてあるんですね。』

「あぁ、ある。
種類が違うからな…。」


ピクピクと胸の中で震える華楠を楽しそうに見つめながら慧は続ける。



「鈴のように細く、綺麗で甘いが甘ったるいわけじゃなく爽やかで…。
また、聞きたいと思える声だった。」

『っ、べた褒めじゃないですか…。
その人、大物ですね。』

「フッ…華楠も、十分大物だ。」

『ひぁっ…、先輩、華楠って…』


華楠が見上げると、慧はダメか?と首を傾げた。
華楠はいえ…と軽く首を振ると、あ。と思い出したように声を上げた。



『もしかすると北川先輩。
charm・voiceの方だったりします…か?』


恐る恐る尋ねると、慧はまさにぽかん、といった顔をした。


 
 
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