学園騎士
「私は目に力を入れる事で、動いてる物がゆっくりに見える」
そして伊織さんは金属のメスを素手で折り曲げた。簡単に。
「手に力を入れる事で握力が倍増する。力を入れれば速く走る事も出来るし、一度聞いた事がある声なら、どんなに離れてても聞こえる。鼻も同じでね」
そこまで聞いて夢は漠然と思った事を口にした。
「何か犬みたいですね」
「せやからこいつのあだ名ポチやねん」
「ああ、それで」
やっと疑問が解けた。
「私は嫌だって言ってんのにな」
伊織さんはぼやきながら、夢に手を貸してくれる。
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