ACcess -弥猛-
初めて彼女の藍色の目を見た。
「これ、改造(チート)品ね。
本当に初心者みたいだから教えてあげる。これは規則(ルール)違反よ。
最初のゲームをダウンロードする時点で、長ったらしい規約文読んだでしょ?
約束を破ったらどうなるか…。ペナルティね。」
「ちょっと、アナタ何様のつもりか知らないけど…チートされる方が悪いんじゃない!?
全っ然、管理がなってないじゃない!意味分かんない!
こんな糞ゲーつまんないわよっ!」
彼女は立ち上がって叫んだ。
そして私はそんな彼女に静かに言った。
「じゃあ、何故貴方はここにいるの?」
ピタリと、この空気も彼女も止まってしまった。
「ねぇ、何故貴方はそんなに怒っているの?」
きっと、彼女もチート品を作る人もバレなければそれでいいと思っているだろう。
暇潰し、あるいは他のアバターより優位に立ちたい…みんなやっている。
そんな小さなエゴが、私は許せなかった。
モラルの低下に繋がる、そうも思っていた。
しかし、もっと根本的な違う要素もあったのは確かだ。
彼女のアバターは、この世界ではどこか浮いている感じがあった。
スタンダードな髪型と髪色。
瞳の色も藍と、凝っている訳でもない。
服装も剣士の女の子の基本的な装備だった。
自分で好きなようにアバターを作れるこのゲームの醍醐味が余りない気がした。
「これ、改造(チート)品ね。
本当に初心者みたいだから教えてあげる。これは規則(ルール)違反よ。
最初のゲームをダウンロードする時点で、長ったらしい規約文読んだでしょ?
約束を破ったらどうなるか…。ペナルティね。」
「ちょっと、アナタ何様のつもりか知らないけど…チートされる方が悪いんじゃない!?
全っ然、管理がなってないじゃない!意味分かんない!
こんな糞ゲーつまんないわよっ!」
彼女は立ち上がって叫んだ。
そして私はそんな彼女に静かに言った。
「じゃあ、何故貴方はここにいるの?」
ピタリと、この空気も彼女も止まってしまった。
「ねぇ、何故貴方はそんなに怒っているの?」
きっと、彼女もチート品を作る人もバレなければそれでいいと思っているだろう。
暇潰し、あるいは他のアバターより優位に立ちたい…みんなやっている。
そんな小さなエゴが、私は許せなかった。
モラルの低下に繋がる、そうも思っていた。
しかし、もっと根本的な違う要素もあったのは確かだ。
彼女のアバターは、この世界ではどこか浮いている感じがあった。
スタンダードな髪型と髪色。
瞳の色も藍と、凝っている訳でもない。
服装も剣士の女の子の基本的な装備だった。
自分で好きなようにアバターを作れるこのゲームの醍醐味が余りない気がした。