極道の女
涙なんか出てこなくて、
悲しいなんて思わなくて、
ただただその場に突っ立っているあたし...
この場のフインキににつかわしくない澄んだ青空が、一人ぼっちなあたしをあざ笑うかのようで嫌だった
「今日わみなさん、忙しい中ありがとうございました。」
泣いていない顔を見せないように、ずっと頭をさげながら参拝客にお礼を言う
最後の参拝客を見送った後、いつの間にか暗くなった空を眺めた...
「また、一人ぼっちになっちゃった...」
ねえ、お母さんお父さん...
二人は今どこに居るの?
あたし、また一人ぼっちになっちゃった