Kill Love
パーティーは盛況だった。

今人気のジュエリー業界の人間ばかりだからだろう。

誰も彼も、洒落たジュエリーアクセサリーを身に付けている。

特に女性達は派手だな。

個性的でありながらも、大粒の宝石を使ったアクセサリーを身に付け、機嫌良さそうに笑っている。

まっ、確かに自分自身が会社の広告塔みたいなものだしな。

俺や彼も、少なからず会社の物を身に付けている。

まあ…社長のは派手だが。

社長はこういう華やかな場所が好きだ。

今も愛想を振り撒き、同業者達と楽しそうに会話をしている。

俺はハッキリ言って、この手のは苦手だ。

しかし苦手だからと言って、何もしないワケにもいかない。

同じような秘書達と情報交換するのも、仕事のうちだ。
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