金魚恋
だけど嬉しくて,嬉しくて
そんなん関係なくて,
ただ素直に純粋に
『ありがとう』
この言葉が自然と笑顔とともに
こぼれたんだ…。
「どいたま。俺んちもう使ってない金魚鉢あんだけど,よかったらいるか?」
照れ臭そうな海斗
頬も耳も赤くなってる
『え!?本当!?助かる!』
「じゃあ持って来っから待ってて!」
そう言って隣にある大きな自分の家に入って行った。
私は自分の部屋に戻って金魚と一緒に海斗を待機することにした。
『可愛い…女の子かな?』
金魚を見つめてそう言うと
金魚はコッチを見た…
え?
言葉分かるのかな?
『そんな訳ないか…』
ポツリとそう呟いた。