声恋 〜せいれん〜




なんだよオメー、こいつの知り合いか? 友達か何かか? だったら言っとくけど、こいつと友達になったってなんもいいことないからな!」




「…友達なんかじゃありません」




静かに言い放つわたしの言葉に、凛ちゃんがおどろいた顔を見せる。




「…友達じゃない。『親友』だ。わたしと彼女は、親友だ。だから、いいことがあろうとなかろうと、そんなの関係ない。一緒にいたいから、いるんだ」




「…なにこいつ、マジになってるよ、キメー」




ギャルその2がちょっとビビってる。




そこへ来た、あの方のトドメの一撃。




「お嬢さんたち、すまないが俺の大事な妹なんだ。ちょっと態度は悪いけど、人とうまくコミュニケーションがとれないだけなんだ。君たちみたいに、元気よく言いたいことが言えないだけなんだ」




ババーン! でましたっ、蓮也ヴォイス!!




おお、はやくもギャル二人の顔が、怖い“おどし顔”から甘い“とろ~ん顔”になってる! これはもう、他のことはまったく視界に入っておりません!
恋です! 恋に落ちています! ってわたし実況してる場合かっ!




と思ったら、急に凛ちゃんがわあ~っ! って泣き出しちゃった!



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