声恋 〜せいれん〜
『光の色』 ~『プライベート・ウォーズ』テーマソング
作詞 神月蓮也 作曲 芦川広海
砂煙が舞う。風の音がする。太陽が輝いている。
キーボードの旋律からギターのもの悲しい音が加わる。ゆっくりとしたはじまり。
メンバーが破壊されたの無人の街角にあらわれる。
逆光のシルエット。半袖やノースリーブの格好が多い。蓮也以外全員サングラスをしている。
それとは別の場所で、ヘルメットをかぶり市街戦用に完全武装した男が一人立っている。
青年…いや、少年といってもいいくらいの年齢だ。瞳がまだ、若い。
どこかヨーロッパの街だろうか。破壊されていて、砂と瓦礫と、崩れた建物しか見当たらない。
ドラムとベースの音が加わり、ゆっくりと蓮也が歌いはじめる。
俺が生まれたとき 陽の光が 目を射抜いた
荒れ果てた大地で ひとしきり 色を探した
歌うというより語っている感じだ。
少年は街の中を慎重に歩き出す。カメラが背後からそれを追う。
ときおり建物の影から銃を撃ってくる相手を見つけては一人一人、正確に撃ち返していく。
なめらかな、機械のような。美しくさえ、あるような。
時おり演奏するメンバーの姿をはさみながら、殺りくは淡々と進行していく。
蓮也の声と演奏が、じょじょに力強さを増す。