声恋 〜せいれん〜




「…あ、と、う…蓮也さん、けっきょく焼くだけで料理ってなにもしてないですよね! ていうかできないでしょ?!」




「…だって、しょうがないだろ。シュンが料理係、コウが肉奉行で…ヒロが全体をまとめる係、カイが酒調達番長で、ケイちゃんが…」




「あ、こないだの監督さんですね。へー、あの人もよくくるんですか」




「ん、ケイちゃんがたき火係」




「え? 蓮也さんは?」




「おれはマシュマロ係」




「マシュマロ係?! って、なにそれ!」




「たき火で一番のお楽しみは、『マシュマロを焼くこと』だろ?」




「え? なにそれー、きいたことない。マシュマロって、あの白いマシュマロ? あれを焼くんですか?」




「ああ、ちょううめぇよ…あ、やべ、まだ焼いてなかったな…ちょっと…準備してくる」




そう言って蓮也さん、毛布からでてっちゃった。




あーあ。


< 169 / 286 >

この作品をシェア

pagetop